発表会の舞台袖で、娘の出番を待っていた。
スタンツの練習では何度もぐらりと崩れていた。「今日は決まってほしい」と思いながら、祈るように見ていた親御さんは少なくないと思います。周りの子はスッと決まるのに、うちの子はなぜだろう。そんなふうに感じることも、あるかもしれません。
技を磨く前に、知っておいてほしいことがあります。体の軸を作ることで、チアの演技がどう変わるのか。今回はその話を丁寧にお伝えします。
そもそも「体の軸」ってなんだろう?
体の軸とは、頭のてっぺんから足の裏まで通っている、体の中心線のことです。難しい言葉で言えば「体幹の通り道」ですが、感覚的には「ぶれない芯」のようなものです。
この軸があると、片足で立つときも、ジャンプして着地するときも、体全体がひとつのまとまりとして動きます。逆に軸がないと、力を入れた分だけ体のどこかがバランスを崩そうとします。
現代の子どもたちのほとんどは、まだこの軸が育っていない状態でスポーツを始めます。それは珍しいことではなく、普通のことです。だからこそ、意識的に「作る」ことが大切になってきます。
チアで体の軸ができると変わる4つのこと
スタンツの土台が安定した
フライヤー(上に乗る人)が崩れるとき、問題はフライヤーだけでないことがあります。ベースの子の軸が揺れていると、土台ごとぐらつきます。
軸が整ってからスタンツに取り組んだ子の保護者から「最近あまり崩れなくなった」という声を聞きました。派手な練習を増やしたわけではなく、立つ状態が変わったことで結果が変わった、という話でした。
トゥタッチやジャンプの姿勢が決まるようになった
ジャンプ技は、空中での一瞬がすべてです。踏み切る前の体の状態が整っていると、そのまま姿勢がピタッと決まりやすくなります。
力んで「高く飛ぼう」とすると、体がばらばらに動きます。軸のある状態で踏み切ると、自然に高さが出て、空中の形も整いやすくなります。
トゥタッチで足が上がらないと悩んでいる方は、トゥタッチで足が上がらない子が変わったとき、何を変えたのかもあわせて読んでみてください。
着地がやわらかく安定した
チアのジャンプは、着地まで含めて技です。ぐらりと崩れる着地は、足首や膝にじわじわと負担をかけます。
軸があると、着地の瞬間に体の重さが足全体に分散しやすくなります。「以前と比べて着地がやわらかくなった」という言葉を、体の軸を作ってから感じた保護者の方から聞きました。
スコーピオンなど柔軟+バランスの技がキープしやすくなった
片足で立ちながら足を高く上げるスコーピオンは、柔軟性とバランスを同時に求められる技です。足を上げようとするほど軸足がぶれる、という経験がある方も多いと思います。
軸足がすっと安定していると、足を上げることに集中できます。技のキープ時間が延びたという声は、軸ができてから柔軟練習に取り組んだ子に多く聞きます。
スコーピオンのバランスについてはこちらも参考になります。スコーピオンがふらつく子が、安定したときに変えていたこと
怪我や故障を防いで、長く続けるために
チアは着地・スタンツ・ジャンプと、体に繰り返しの負荷がかかる動きが多いスポーツです。
練習量が増えるにつれて、足首や膝、腰に負担が偏ってくることがあります。特定の部位だけに力がかかり続けると、練習を休まなければいけない状態になることも珍しくありません。好きなチアを続けにくくなる、本番に出られないという状況は、できれば避けたいものです。
体の軸を作ることで、そういった偏りが起きにくくなった、という話は実際にあります。体全体で動けるようになると一か所への集中が減る。「以前より足が楽になった」「演技の後半でも崩れにくくなった」という変化を感じた保護者の方の声も聞いています。
体の使い方を先に整えておくことが、長く続けられる体につながります。
軸があると、筋肉の特定の部分だけに頼らず、体全体で動けるようになります。スタミナが増えたというより、体の使い方が変わったことで楽になった、という表現が近いかもしれません。
成長期の子どもほど、早く土台を作るメリットが大きい
小学生の体は、まだどんな状態にもなれる柔軟性があります。この時期に体の軸という「土台」を作っておくと、技の習得速度が変わることがあります。
中学・高校と年齢が上がるにつれて、体の癖はだんだん固まっていきます。早い段階で正しい体の状態を経験しておくことで、その後の練習が積み重なりやすくなります。
「もう少し上達してから」ではなく、「今のうちに土台を整える」という発想が、長い目で見たときに効果が出やすいです。チアを続けていくなら、体の軸は早く作ったほうが得です。
筋トレや柔軟だけと、何が違うのか
筋力を鍛えることも、柔軟性を高めることも、チアには大切です。ただし、軸がない状態で力をつけると、その力が上手く使えないことがあります。
たとえば、脚の筋力がついてもスタンツで崩れる子がいます。背中が柔らかくてもブリッジが安定しない子もいます。力や柔らかさを「足す」前に、体の軸という「使い方の土台」を作ることで、積み上げたものが生きやすくなります。
筋トレや柔軟を否定しているわけではありません。軸を先に整えると、そのあとの練習の効果が出やすいという話です。実際に「軸を作ってから柔軟の伸びが速くなった」という声もあります。
では、どうやって体の軸を作るのか?
体の軸を作るには、長期間の特別なトレーニングが必要、と思う方もいるかもしれません。ところが、5秒ほどの動きで体の軸が整った状態を体験できる方法があります。
これは整体師の西山創先生が考案した「イス軸法」というメソッドです。武術の世界で秘伝とされてきた体の使い方を、整体の技術を使って誰でも体験できる形にまとめたものです。特別な道具も、長い準備も必要ありません。
整えた後は、その状態が練習にそのまま活きます。チアの動きの中で「さっきと違う」と感じる子が多く、保護者の方が見ていても変化がわかることがあります。
練習効果が出やすくなること、体への負担の偏りが減ること。どちらも、体の使い方が変わるだけで起きる変化です。
やり方は体験の場でお伝えしています。
まずは親子で体験してみませんか
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