チアダンスってどんなスポーツ?技術・体の使い方・続けるコツまで

チアダンスってどんなスポーツ?技術・体の使い方・続けるコツまで チアダンスの基本

娘がチアを始めて半年、発表会でどんな技をやるのか、正直まだよく分かっていない——そういうお母さん・お父さんは、意外と多いです。通わせてはいるけれど、練習の中身が見えにくくて、「うちの子、ちゃんとできているのかな」と思いながら迎えに行っている、という話もよく聞きます。

どんな技があって、何が難しくて、なぜ伸び悩む時期があるのか——少しだけ整理してみました。

チアダンスって、どんなスポーツ?

チアダンスって、どんなスポーツ?

チアダンスは、音楽に合わせてチームで踊るスポーツです。ポンポンを手に持って踊るスタイルが代表的ですが、チーム全員の動きが揃うことで初めて完成する表現系スポーツでもあります。

もともとはアメリカのスポーツ観戦を盛り上げる応援活動から生まれたものですが、今の日本では独立した競技・習い事として定着しています。発表会や大会でステージに立つことを目標に練習しているチームが多く、キッズ世代の習い事としても人気が高まっています。

チームワークが必要なため、仲間と一緒に何かを作り上げる経験ができるのも、チアダンスの大きな特徴のひとつです。個人の技術だけでなく、フォーメーション(隊形移動)や全体の揃い方が評価されるため、自分だけが上手くなればいいわけではなく、チーム全体で成長していく感覚があります。一緒に練習する仲間の存在が、気づいたら上達につながっていたという話はよく聞きます。笑顔で踊ることも重視されるスポーツなので、表現力や気持ちの持ち方も自然と育まれていきます。

技・動きの一覧——娘の練習内容を照合してみてください

技・動きの一覧——娘の練習内容を照合してみてください

チアダンスには、ジャンプ・ターン・フロア(床での動き)・アーム(腕の動き)など、いくつかの技術カテゴリがあります。子どもが練習している内容と照らし合わせてみると、「あの技はこういうものだったのか」と見えやすくなるかもしれません。

トータッチやハーキー、ジャンプの技

チアダンスの見せ場のひとつです。

トータッチ(両足を横に広げながら跳ぶ)、パイク(足を前方に伸ばしながら跳ぶ)、ハーキー(片足を横に、もう片足を前に曲げながら跳ぶ)などがあります。足をどこまで高く・きれいに上げられるかが重要で、体の使い方次第で大きく変わります。トータッチについて詳しくはこちら:トータッチが変わった子に共通する「体の使い方」

スコーピオンやニールターン、バランスの技

スコーピオンは、片足で立ちながら反対の足を後ろ上方に高く上げるポーズです。バランス感覚が問われる技で、軸足がすっと安定しているかどうかが仕上がりを左右します。スコーピオンについて詳しくはこちら:チアのスコーピオンがふらつく子が、安定したときに変えていたこと

ブリッジ・柔軟系の動きも練習に組み込まれていることが多いです。体の柔らかさだけでなく、どう体を使うかによって動ける範囲が変わることがあります。ブリッジについて詳しくはこちら:ブリッジができない子が変わったとき、何を変えたのか

スタンツやターン、チームで合わせる技

ターン系は、回転技です。シングル・ダブルなど回転数が増えるほど難易度が上がります。ターンを安定させるためには、体の中心がぶれないことが大切です。

ポンポンを使った動きでは、腕の角度や止め方(スナップ)が揃うほど全体の見栄えがよくなります。細かく見えますが、腕と体の連動が自然にできてくると、動きの質がじわじわと変わってきます。

伸びた子に、ある共通点があった

伸びた子に、ある共通点があった

チアを続けている子を見ていると、「この子、なんか違う」という瞬間があります。技の難易度が同じでも、動きに安定感があって、見ていて気持ちいい。そういう子に話を聞いてみると、「力を入れる」よりも「どう体を動かすか」を意識していることが多いようです。

たとえば、ジャンプで足を高く上げようとするとき、足だけに力を集中させると、かえってうまく跳べないことがあります。全身がバラバラに動いてしまい、ぐらりと着地が乱れる。そういう経験をした子が、「体全体を使って跳ぶ」感覚をつかんだとき、ふっと軽くなったと話してくれることがあります。

体の中心——体幹と呼ばれる胴体の部分——が安定していると、腕も足も動かしやすくなります。スコーピオンで片足立ちするときも、軸足の感覚が定まっていると、もう一方の足がすっと上がりやすくなります。ターンでも同様で、回転の軸が体の中を通っているイメージが持てると、ぐらつかずに止まれるようになることがあります。

「頑張って動かそうとするほど難しくなる」と感じることがチアダンスには多くあります。力んでいるときより、体全体の状態が整っているときのほうが、技がきれいに決まりやすい。これはどの技にも共通している感覚で、上達した子の多くが口をそろえて言うことでもあります。

伸び悩んでいる?と感じたら

習い事として続けるうえで、見ているほうが一番悩むのは「伸び悩んでいる気がする」「うちの子、向いているのかな」という感覚ではないかと思います。

練習しても技が決まらない時期は必ずあります。特に発表会の前は、完成度を求める練習が続くので、子どももプレッシャーを感じやすい時期です。そういうとき、「なんでできないの」という言葉をかけてしまうと、子どもはさらに力んでしまうことがあります。練習中に体が固まってしまう子は、力の入れ方ではなく、力の抜き方を探している段階にいることが多いです。

大会への参加やレベル別クラスへの移行については、教室の方針によってさまざまです。最初から競技志向でなくても、子どもの様子を見ながら先生に相談していくのが一番確実です。費用の全体像(月謝・衣装代・大会費用など)は、入会前よりも続けていくなかで少しずつ見えてくることが多いので、都度確認しておくと安心です。

チームで踊るスポーツなので、仲間の存在が上達のきっかけになることもよくあります。同じ技を一緒に練習しているチームメイトのやり方を見て、ぽんとつかめることがある。

習い事の大変さについて詳しくはこちら:チアダンスの習い事って大変?続けた親たちがわかったこと

また、「向いている子」「向いていない子」という言葉が気になるお母さん・お父さんも多いと思います。チアで伸びた子を見てきた方の話では、最初から上手だった子よりも、続けるうちに自分の体の使い方を見つけた子のほうが、長く楽しんでいることが多いとのことでした。最初の適性より、体の使い方を少しずつ更新できているかどうかのほうが、続けるうえでは大きいかもしれません。向いてる子について詳しくはこちら:チアダンスに向いてる子って、どんな子?

チアダンスとチアリーディングの違いが気になる方は、こちらも読んでみてください:「チアダンス」と「チアリーディング」って何が違うの?

よくある質問

チアダンスは何歳から始められますか?

3〜4歳から受け入れている教室もあれば、小学生以上を対象にしているところもあります。対象年齢は教室によって異なるため、気になる教室に問い合わせてみるのがいちばん確実です。キッズ向けのクラスは多く、幼児期から始めて長く続ける子も少なくありません。

初心者でも始められますか?

始める時点でダンス経験がない子がほとんどです。ほぼすべての教室でゼロから教えてもらえるため、経験の有無は気にしなくて大丈夫です。体験レッスンで雰囲気を確かめてから入会を決める方が多く、まずは見てみることをおすすめします。

チアダンスとチアリーディングの違いは何ですか?

チアダンスはダンスの演技が中心で、ポンポンを使ったスタイルが代表的です。チアリーディングはダンスに加えてタンブリング(宙返りなどのアクロバット)やスタンツ(人を持ち上げたり投げたりする技)が含まれる、より競技性の高いスポーツです。チアダンスは演技の美しさや揃い方が重視され、チアリーディングは技の難易度と安全なチームワークが求められます。詳しくはこちら:「チアダンス」と「チアリーディング」って何が違うの?

お子さんがどんな体の使い方をしているか気になった方は、こちらをどうぞ。

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