キッズダンスメイク、濃さはどこまでが正解?発表会前に決めておくこと

キッズダンスメイク、濃さはどこまでが正解?発表会前に決めておくこと 親の疑問・お役立ち

明日はチアダンスの発表会。しっかりメイクをするために、洗面台に、子ども用に買い足したものと、自分のポーチの中身を並べます。

「これ、濃くない?」。鏡の中の子にそう言われて、手が止まります。

舞台だと濃いめがいいらしい、とどこかで読んだ気もします。塗ってはティッシュで少し拭き取り、また塗って、明るいところで見て、また分からなくなる。

ほかの子の中でうちの子だけ浮いて見えるのも困るし、薄すぎて顔が飛んでしまうのも困ります。衣装も髪型も先に決まったのに、メイクだけが最後まで決まりません。

キッズダンスのメイクは、濃さの目安と当日の段取りが決まってしまえば、あとは手を動かすだけになります。

発表会のメイク、どのくらい濃くすればいいの?

小学3年生くらいの子なら、目元は控えめのまま、チークとリップだけ普段より一段階はっきりさせるあたりが落ち着きどころです。目のまわりを濃くしなくても、頬と口に色があれば、客席から顔はちゃんと見えます。

舞台の照明は、思っている以上に強いものです。家の明かりの下で「ちょっと濃いかな」と感じるくらいが、客席から見るとちょうどよく映ります。逆に、家で「これくらいでいいか」と仕上げると、舞台の上では顔がぼんやりしてしまいます。

迷ったときの基準は、客席から目と口の輪郭が分かるかどうかです。ここさえ見ておけば、色数を増やさなくても顔は立ちます。

なお、色や使ってよいアイテムを決めている教室もあります。道具をそろえる前にそこだけ確かめておくと、買い直さずにすみます。

園児と高学年で、同じ濃さでいいの?

同じ舞台でも、年齢によって「濃いめ」の中身は変わります。園児から小学校低学年のうちは、色をたくさんのせなくても大丈夫です。ベースを薄く整えて、チークとリップで血色を出す。アイシャドウは、まぶたにうっすら色がつく程度で足ります。

高学年になると体も大きくなり、舞台の奥に立つ場面も増えてきます。アイシャドウを重ねて目元に陰影をつけ、アイラインもはっきり引いたほうが、表情が伝わりやすくなります。

その間の学年は、立つ位置で決めると迷いません。前列や真ん中なら今のままで足りますし、後列や大きな会場なら、アイシャドウを一色足して目のキワだけ濃くします。ひとつ上の学年の子がどのくらいで出ているか、教室で見ておくのも目安になります。

つけまつげは、低学年のうちは無理に使わなくて大丈夫です。マスカラを軽く一度塗るだけでも、目の縦幅は出ます。高学年で使うときも、目尻側だけの短いタイプにしておくと、途中ではがれても直しが楽です。

これで大丈夫か、どう確かめる?

いちばん手軽なのは、1メートルほど離れて顔全体を見ることです。近くで気になっていた線も、離れるとなじんで見えます。スマホで撮って画面を少し離して眺めると、舞台からの見え方にもっと近づきます。

見る場所も変えてみます。部屋でいちばん明るいところ、たとえば窓ぎわに立たせると、暗い部屋だけで判断するより見え方のズレに気づけます。

確実なのは、本番の前の日の夜に、一度本番と同じメイクを仕上げて写真を撮っておくことです。明日が本番なら、寝る前の10分ほどで足ります。当日の朝はその写真と見比べるだけで済むので、迷う時間がなくなります。

普段より、どこを濃くすればいい?

チークは、普段より少し高めの位置に、一段階濃い色をのせます。頬の血色は、思っているほど客席まで届きません。

目元は、アイラインを目のキワに太めに引いておくと、輪郭がぼやけにくくなります。アイラインとマスカラは、汗や涙でにじみにくいウォータープルーフタイプが向いています。

口元も、普段よりはっきりした赤みのある色にします。曲に合わせて口が動くところまで見えると、表情がぐっと伝わります。

チアは表情そのものを見せる競技なので、目元と口元がぼやけないようにしておくことが特に大事です。

100均のシールやラメは、どこまで使っていいの?

キッズダンスのメイクに使うフェイスシール・ラメ・スポンジ・ポーチ

最近は、100円ショップでもキラキラした顔シール(フェイスシール)やラメが手に入ります。値段が手ごろで種類も多いので、発表会用に取り入れやすくなりました。

100均でそろえていいのは、どこまで?

フェイスシールやラメ、塗るときのスポンジやパフ、持ち運び用の小さなポーチや仕切りケースは、100均のもので十分です。あぶらとり紙や綿棒もここでそろいます。

一方で、肌に直接のせるファンデーションとアイライナーだけは、子ども用の低刺激タイプを別で選びます。ここだけは100均以外の売り場も見て、肌への負担が軽いものにしておくと、当日も落ち着いて使えます。

ラメは、目のまわりに近づけすぎないようにします。踊っている途中で目をこすったときに、細かい粉が入って気になることがあるためです。頬やこめかみのあたりなら扱いやすいアイテムです。

新しく買い足すのは、子ども用のファンデーションとアイライナー、フェイスシール、フェイスパウダー、直し用の小さなポーチくらいです。チークやリップは、色みが合えば手持ちのもので足ります。

同じ売り場つながりでいうと、ポンポンの材料もほとんど100均でそろいます。手作りする教室なら、ポンポンの作り方を見ながら本番までに用意しておきます。

顔シールは、どれを選んで、いつ貼る?

まず見るのは、パッケージに「肌に貼れる」と書かれているかどうかです。ネイル用やデコレーション用のシールは粘着が強く、はがすときに肌を引っぱることになります。

大きさは、1円玉より小さい粒がいくつか散っているタイプが扱いやすいです。大きな一枚ものは、汗で端が浮いたときに目立ちます。

貼るのは、ファンデーションでベースを整えたあとです。ベースができていない肌にいきなり貼ると、汗をかいたときに端から浮きます。位置は目の下や頬骨のあたりなど、踊っていても手が触れにくい場所を選ぶと長持ちします。

途中で取れることもあるので、同じシールを数枚、透明の袋に入れて持たせておきます。会場で慌てずに貼り直せます。

はがすときは、爪で引っかけません。蒸しタオルやクレンジングを含ませたコットンを10秒ほど当ててから、そっと持ち上げます。のりが残った部分は、こすらずにもう一度ふやかします。

初めて使うものは、前の日のうちに試しておきます

買ってきたばかりのファンデーションやシールを、本番でいきなり試さないようにします。前の日のうちに腕の内側へ少しだけつけて、しばらく様子を見ておきます。今夜がその前の日なら、写真を撮るリハーサルと一緒に済ませられます。

そして、使ったシールやラメは、その日のうちに落としておきます。肌の様子がいつもと違うと感じたときは、無理をせず専門家に相談してください。

メイクを嫌がる子には、どう声をかけたらいい?

鏡の前でそわそわしてしまう子、顔を触られるのが苦手な子もいます。慣れないうちは、メイクそのものが「よく分からない」ことへの不安につながっているようです。

そんなときは、前日に道具を一緒に並べてみます。「これは頬に使うやつだよ」「これでキラキラつけようか」と話しながら準備をすると、当日への不安がふっとやわらぐことがあります。

顔に触れる前に、手の甲で色を見せてあげるのもひとつです。何をされるのか分かると、じっと座っていられる時間が延びます。

当日の朝、どの順番でやればいい?

発表会の朝、髪をまとめた娘の頬に母親がチークをのせている様子

まず髪をまとめてから、顔にとりかかります

髪をあとから触ると、せっかく仕上げた顔まわりが崩れます。髪が先、顔があと。この順番にするだけで、仕上げた頬に手が当たらずにすみます。

発表会で崩れにくい髪型は、チアやキッズダンスの髪型にまとめています。

ベースから色ものまで、塗る順番はこれで

肌は保湿から始めます。次に下地を薄く。厚く塗るほど、汗で動いたときによれます。

そのあとファンデーションを、スポンジで軽くたたくように広げます。仕上げにフェイスパウダーをのせておくと、そのあとの崩れ方が変わります。汗の出やすい額と鼻すじだけ、もう一度軽く重ねておきます。

色ものは、アイシャドウ、アイライン、チーク、リップの順です。先に塗ったものが落ち着いてから次を重ねると、あとから塗るものが前のものを崩しにくくなります。

アイシャドウは、オレンジやブラウン系の暖かい色を選ぶと、照明の下でも顔色がぼやけにくくなります。まぶた全体にのせたあと、目のキワだけ少し濃い色を重ねると、目元の印象がはっきりします。

何時から始めて、何を持っていく?

支度そのものは20分ほどでも、途中で子どもが飽きたり、塗り直したりする時間が上に乗ります。初めての年は、家を出る1時間前くらいから始めておくと、立て直す余裕が持てます。

会場で最初から仕上げるのではなく、家である程度まで仕上げておき、会場では最終確認と軽い直しだけにします。混み合った鏡の前で長く粘らずにすみます。

小さなポーチにまとめるのは、スポンジかパフ、ティッシュ、フェイスパウダー、リップ、それに顔シールの予備です。あぶらとり紙も入れておくと、テカりを押さえるのに使えます。子ども自身に持たせるなら、名前を書いておきます。

汗をかいても、あの子はなんで崩れないの?

崩れる原因は、汗だけじゃない

崩れる原因というと、汗や皮脂がまず思い浮かびます。ただ、子どものメイクが崩れる場面をよく見ていると、それだけではありません。

踊っている途中で目をこすってしまう。順番を待つ間に顔を触ってしまう。水を飲むと口のまわりが濡れる。終わったあとに抱きついてくる。

こうした子どもならではの動きのほうが、崩れの大きな原因になっていることが少なくありません。

顔に触る回数を減らすのが、いちばん効きます

飲み物は、ストローで飲めるようにしておきます。口元をこすらずに飲めるので、リップが残ります。

髪や衣装を触る癖がある子には、代わりに小さなタオルやハンカチを持たせます。手の行き先ができるだけで、顔に触れる回数はぐっと減ります。

汗をふくときは、こすらずに押さえる。これだけは、朝のうちに一度伝えておきます。

崩れちゃったら、どう直す?

上から足さないことです。まず余分な汗や油分をティッシュでそっと押さえます。押さえてからフェイスパウダーで整えると、厚塗りになりません。

リップは、綿棒で輪郭のはみ出しを拭ってから塗り直すと、境目がぼやけずにすみます。

笑顔が硬く見えるのは、メイクのせい?

発表会のステージで、自然な笑顔で踊るメイクをした女の子

目元と口元をはっきりさせても、表情そのものは変わらないことがあります。口角はちゃんと上がっているのに、写真で見ると笑顔がどこか硬い。そんな瞬間を見たことがあるかもしれません。

これはメイクの技術というより、体の使い方が関係していることがあります。肩や首にぎゅっと力が入ったままだと、口角は上がっていても表情がこわばって見えてしまいます。

力みが抜けると、表情も自然にゆるみます。顔ではなく体のほうを見直したら、表情が変わったという話も聞きます。そのあたりは、チアの笑顔がかたいときに見てあげたいことで触れています。

よくある質問

キッズダンスのメイクは何歳くらいから必要ですか?

年齢で決まりがあるわけではなく、発表会や大会に出るタイミングで考え始めることが多いです。園児のうちは肌への負担を考えて薄めに仕上げ、学年が上がるにつれて目元の濃さを足していくのが一般的です。

メイク道具は100均のものだけでそろいますか?

顔シールやラメ、スポンジ、ポーチ、あぶらとり紙、綿棒は100円ショップのもので十分です。種類も多いので、初めて用意するときは手ごろなものから試すと選びやすいです。肌に直接のせるファンデーションとアイライナーだけは、子ども用の低刺激タイプを別で選んでおくと、当日も落ち着いて使えます。

ジャンルによってメイクは変えたほうがいいですか?

ヒップホップやバレエなど、ジャンルによって雰囲気を変える教室もあります。チアの場合は表情を見せる競技という特性上、目元と口元をはっきり見せることが意識されやすい傾向にあります。どのジャンルでも、家で少し濃いめに仕上げて客席から目と口の輪郭が分かるかを見る、という決め方は共通して使えます。

メイクはどのタイミングで落としたらいいですか?

発表会が終わったら、その日のうちに落としておきます。長時間つけたままにしておくと、肌への負担が気になるところです。ウォータープルーフタイプは崩れにくい分、ふつうのクレンジングでは落ちにくいことがあります。低刺激タイプのクレンジングシートやポイントメイク用のリムーバーを持っていき、会場を出る前に軽く拭き取っておくと、家に帰ってからの負担も減らせます。

キッズダンスのメイクは、濃さの目安と当日の段取りさえ決まっていれば、身構えなくて大丈夫です。舞台の上でも、客席から我が子の顔がちゃんと分かる。それだけで、発表会の日は気持ちが軽くなります。

練習そのものや体の使い方をひととおり知りたいときは、チアダンスの基本からどうぞ。

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